東トルキスタン(中国新疆)にて大規模暴動発生、死者150人以上、ケガ千人超。

Jul 7th, 2009 | By admin | Category: The Latest News

null中国統治下の東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)の区都ウルムチで5日に発生した暴動による死者数は、これまでに確認されただけでも140人となった。ウルムチの共産党組織トップのLi Zhi氏が、6日朝に行われた記者会見で明らかにしたとして、半国営のチャイナ・ニューズ・エージェンシーが伝えた。

国営新華社通信はこれとは別に、地元警察の情報として暴動による負傷者数がこれまでに816人に上ったと伝えた。同通信は死者数は129人としている。

広東省で6月末に漢族とウイグル族の労働者による紛争が発生し、ウイグル人2人が死亡。ウルムチではこの事件に対する中国政府の対応への抗議行動が行われていた。

5日には街頭に繰り出した市民の一部が車両に放火するなどし、機動隊と衝突。政府は5日の暴動の参加者数は300─500人程度としているが、参加者数は最大で3000人に上ったとの情報もある。

中国の国営テレビは、街頭に繰り出した市民が警察の車両に石を投げるなどする映像や、燃える車両から煙が噴き出す光景などを放映。ウルムチ在住のZhang Wanxin氏はロイターの電話取材に対し「漢族の人たちが数人が刺されるのを目撃した。バスに乗っていた人たちは皆、戦慄をもってこうした光景を目撃した」と述べた。

新華社は警察当局は暴動に参加した「数100人」を逮捕したと報道。このなかには当局が暴動を扇動したとする10人以上の重要人物が含まれるとしている。

新華社は6日朝までには「事態は鎮圧された」と伝えた。新疆の別の地域に暴動が飛び火したとの報道は今のところない。

ウルムチは北京から西に3270キロ(2050マイル)のところにあり、人口は約230万人。ウルムチで乾燥果物を取り扱うYang Jin氏は電話取材に対し「ウルムチは戒厳令下に置かれている。現在は事態は幾分沈静化しているようにみえる」と述べた。

新華社は、政府当局者が「今回の暴動は、ラビア・カーディルが率いる在外ウイグル人組織の『世界ウイグル会議』が扇動した」と述べたと伝えた。この当局者は「今回の騒動は事前に計画、組織された暴力的な犯罪だ」と述べている。

ラビア・カーディル氏は投獄された後、米国に亡命した女性企業家で、中国政府は分離独立運動を主導しているとして非難している。同氏からコメントは得られていない。

在外ウイグル人組織は中国当局者の指摘に反論し、今回の暴動は組織されたものではなく、中央政府の政策と漢族の経済的優位性に対する不満が爆発した自然発生的なものだったと主張。スウェーデン亡命中の「世界ウイグル会議」のスポークスマン、Dilxat Raxit氏は「今回の衝突のきっかけとなった差別と抑圧にからウイグル人の関心をそらせるために、当局はわれわれに責任をなすりつけようとしている」と非難した。

同氏は「平和的な集まりとして始まった。数千人の人々が民族的な差別撤廃を求め、声を上げた。黙って我慢することにもう耐えられなくなっている」と述べた。

東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)の人口2000万人のうち、約半数がウイグル人。ただ東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)の区都ウルムチの人口の大部分は漢族で、ウルムチでは平時でも厳しい警備体制がひかれている。(ロイター北京)

Leave Comment